自分を動かす「生きる目的」に気づく方法 自分を動かす「生きる目的」に気づく方法

人と社会
自分を動かす「生きる目的」に気づく方法

しゅり
40代
心理カウンセラー
1児のママ

こころ循環サポーター心理カウンセラー高木です。

主体性がない、自分で決められない人間が組織を停滞させている。

という言葉は教育の現場でも会社組織の中でも

聞こえてくるリーダー(指導者)の愚痴です。

 

どうしたら主体性は育つのか?

自己決定できる、自己選択できる人間は
どうやったら育つのか?

 

その答えの一つがここにあります。

『21世紀の教育』ダニエル・ゴールマン/ピーター・センゲ著

 

ここにはSEL(Social EmotionalLearning)について説明されています。

著者は『社会的能力と気持ちに関わる能力を伸ばす学び』と訳しています。

新しい世界を生きる子ども達が世界に貢献し、力強く生きていくために必要なツールとして
SELを通して3つのフォーカスを体得していくことが重要だと述べています。

 

しかしながらこれは子どもに限ったことではないな。と私は捉えています。

何十年も会社勤めして立派に仕事をしている大人達の中にも

ある一定数、前述したような主体性に欠ける、決められない人がいるのが現実だからです。

私自身も自分のそんな部分に苦しんでいます。

とても他人事とは思えません。

 

さて、

3つのフォーカスとそれらが養う能力は以下の通り。

①    自分自身へのフォーカス(innner)→セルフアウェアネス/セルフマネジメント

②    他者へのフォーカス(other)→エンパシー(共感)

③    外の世界へのフォーカス(outer)→ソーシャルスキル(関係性を築く)

よりよい意思決定

 

この中で土台となるのが①の自分へのフォーカスです。

自分自身の心と身体の反応やその背後にある目的を理解することに繋がり、

その先の他者理解や大きなシステムの理解につながるわけです。

 

自分自身の目的(パーパス)に気づき、自己開示、自己表現していくには

前提としてジャッジされない環境が必要です。

ジャッジされない心理的安全性の高い環境で自分に繋がった人達が

 

自由に自己開示自己表現していくことで

『それぞれが自分らしく生きる世界』になっていきます。

 

そこで初めて他者へ目を向け、共感していくことで

相互理解が進み真の意味での信頼関係が紡がれます。

 

この目的(パーパス)に気が付いていることこそが

主体性、自己選択、自己決定に繋がる大切な要素です。

 

マインドフルネスな状態でいると自分に繋がりやすいため本書の中では

様々なボディワーやマインドワークが推奨されています。

日常的にマインドフルネスになる習慣を取り入れていくことで

職場全体が安心なベースキャンプになるとしたら

幸せですね。詳細は是非ご一読ください!

 

これらのワークは1回やれば体得できるものではなく

習慣的に行うことが大切です。

だからこそ気軽に日常的に取り入れられることを

一つ一つ増やしていくとよいでしょう。

 

私達の講座の中で行っているもので気軽に取り入れられるものに、

『今どんな気持ちですか?』と聞くことがあります。

今、ここ、の自分の気持ちに気が付く。

そのためには『見つめる』フォーカスすることが大事。

 

『24時間以内に感謝を感じたできごと、感じたこと考えたこと』や

『ココロが動いた出来事、感じたこと、考えたこと。』

等を朝礼や定例の会議の中で話すのもいいですね!

 

さらに言えば

何かに不安や焦りを感じた時

『この不安(焦り)はどこからきているのだろう?

気がかりなことは具体的には何だろうか?どうだったら安心だろうか?』だったり

不満や怒りで居ても立っても居られない時

『私は思うように事が運ばずイライラしているけれど、

本当はどうありたかったのだろう?』など

内省する声掛けを自分に言ったり、

会話の中で『その時どんな風に感じたか聞かせていただけますか?』等

気持ちを開示する機会になる声掛けを習慣にすると効果が期待できます。

 

嬉しい気持ちも

不安な気持ちも

焦る気持ちも

怒りに震えるときも

その後ろには『生きる目的』が隠れています。

 

動けない時、主体的になれない時

そこには『果たされなかった、見放された目的』があります。

一瞬一瞬の自分の感情を動かす『目的』に気が付くために

何を感じているのかに耳を澄ませてください。

 

今日の『私』にどんな言葉をかけたいですか? 

No:90

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