M部長の育休日記第5話
M部長
30代
会社員
管理職
5児のパパ
【仕事の取り組み方の大切さに気付く】
仕事をしなくなって 2 か月近くたちますと、仕事のことが気になってきます。
戻る場所があるのか? 今、どういう状況なのか? 知らないうちに何かはじまっていないか?
不安と同時に、早く、仕事をしたい!仕事をするモチベーションが MAX になってきます。
この時期は、そういうのもあり、リモートで顔を隠して朝礼や、
経営会議にも なるべく参加をしていましたが、家事中にパソコンや携帯をみたりしていると、
妻から、仕事しないで!!と、言われないまでも明らかに不満顔をされます。
どちらかを取ると、どちらかを失うという考え方ではなく仕事も家庭も
両方100%集中できる状態はないかと考えだしました! 妻も笑顔で、
かつ、仕事中の自分も笑顔になる方法はないかということです。
そう考えだすと、仕事に仕方に対しての考え方が変わってきました。
大きく 3 つの価値観の変化があったかと思います。
1つは、仕事の目的に対しての変化です。
自分の会社での本当の役割って何だろう?
本当にしたいことをやっているのか? という問いを自分にたてました。
自分が笑顔になるためにも何をしたいか?を明確にもつこと。
この 2 か月、自分がいなくても、変わらず成り立っている会社をみて復帰後、
育休前と同じことをしてどうするんだ?と感じました。
私自身自分がやりたいことは、会社を良くして、地域をよくして、日本をよくすること。
会社をもっとよくする為に、自分ができることとは何だろう?と、
復帰後いろんなことにチャレンジすることを誓うのでした。
もっと、地域などに影響を与える仕事がしたいです!
2 つ目の変化は、仕事をする時間の意識です。
妻も自分も笑顔になるためには、限られた時間の使い方をもっと上手にならないといけません。
同じ成果を出すのであれば、それを短い時間でできないか?を
もっとこだわって考えていかないと、成果がでればそれで終わりではいけないなと思いました。
例えば、18 時に家にいるという環境を本気で考えたら、必ずできるはずなんですが、
今までは、自分の頭の中であきらめて、本気で社内に相談するまで
至らなかったことに気づきます。生産性を上げる目的がないまま、
時間短縮を叫ばれても、本当の働き改革になら ないように、
時間を意識する前に時短をする目的を自分の中で明確にすることが
大切であることに気づきました。
3つ目の変化は、シンプルに
仕事と会社が好きということに気づいたこと。
仕事をしない期間というのが社会人人生で、私自身初めてでしたが、
こんなにも 不安になるのだということに気づき、好きなことにチャレンジできた上で、
お客様からも喜ばれて、お金もいただけるという仕事をするという環境が
改めて良い環境であると感じましたし、また、会社以外のコミュニティがなく、
自身の視野がどんどん狭くなっていくことを感じました。 シンプルな感情ですが、
みんなに早く会いたいという気持ちになり
この会社で仕事をするのが好きなんだと改めて感じました。
仕事に対しての 3 つの価値観の変化。
これも育休をしてよかったことの大きな 1 つになりました。
【あなたが仕事に復帰したあと、どうすればいい?】
アイリンクスの経営セッション(経営会議)をはたからみてて、
いい会社だな~と、思ったり、早く仕事がしたいな~とか言っていると、妻から、
「そんなことよりも、あなたが仕事に復帰したあと、どうするのよ!?」
と、怒られました・・・。
育休をとって、妻から感謝もされて、任務完了みたいに勘違いしていましたが
重要なことは仕事をしながら、 育休期間と同じような環境をどう作るか?でした。
何も答えを持っていない私に、少し上がっていた評価が、
育休前よりもさらに下がってしまった気がしました。
ふりこのように、一度上がった期待は失う時はより大きな反動になって
妻の冷たい視線としてかえってきました。
とりあえず、何も考えていなかったことをごまかすように、
最初の復帰 1 週間はテレワークをしながら、
仕事復帰をしてみようと提案。
そこでやりながら、どうしたらこの環境に近いまま仕事ができるか?
一緒に考えようとなりました。
これが想像以上に妻からも喜ばれました。
一応、テレワーク中は家に私がいないという想定で、
なるべく私は家事をしないようにして、見守るスタイルで、
この際に、育休中に私がしていたことを妻と話し合いながら、
仕事復帰後は、妻がやること、二人でやること、私があやることに分けていきました!
妻が仕事復帰後のイメージできることが 心理的にも安心を呼び、
育休前のテレワークの時とは違う感覚がありました。
例えば、やっぱり、18時には家にパパがいないと難しいところがあるとか、
案外、ここはパパがいない方がむしろスムーズだとか(洗濯など)、
目の前でテレワークされると、余計に腹立つので
見えないところでやってほしいことなどがわかり、
育休前のテレワークがいかに、 ただ家で仕事をしているだけで、
家族には何の安心にもつながってなかった ことなどに気づかされました。
1 番、盛り上がったのは、
「パパがいないときのお風呂をどういれるのか?」
子供たちとも話し合いしながら、いろんなフォーメーションを試して
ママ&ハクタロウ、ちひろ&セイタロウ、リンタロウ&しずくのチームで入るのが
相性的にもよいことになりました。
しっかり、仕事をしながらどう、家族を運営していくかなどを
家族みんなで話し合いができました。 このシュミレーションは
復帰前に大事だなと思います。
今回、アイリンクスではテレワークの環境もそろっていたので、
復帰予定だった日を 1 週間前倒しして、
最後の週はテレワーク 1 週間試しということができました。
元々、復帰する週ではなかったので業務の予定には組み込まれていないので、
その 1 週間は、休み中の状況の把握や、本格出勤のための準備に時間が 充てられたので、
妻だけでなく、自分にとってもよい 1 週間になりました。
思えば、妻も育休中であり、過去育休から復帰するときなど、
そういう準備もしないまま仕事復帰をさせていたことを反省しました。
また、会社にも感謝で、今回、私の職場復帰の際、
会社では親身になって こちらの要望を聞いてくれたり、
家族の環境を配慮してくれました。 復帰前こそ、復帰する人も、
その家族も 1 番不安になるのだと気づき、 「復帰前相談」の重要性に改めて気づきました。
【復帰前、1 番大切なことは?】
もし、復帰前のシュミレーションで復帰後のイメージがつかめなければ、
男性育休は 2 か月以上とれるわけなので、
思い切ってもう 1 か月という 選択肢もあるのかなと思います。
最も、その判断で 1 番優先的に 考えるべきことは、妻の体調であり、
産後の体調がもどっているかが大切で、 身体的にも、精神的にも、
健康な状態かを確認することが 絶対にやらなければならないといけないことだと思います。
今回、その確認をせずに、はやく仕事に復帰したい感をだしてしまい、
妻に怒られました。幸いにもその体調の回復が今回は、
早かったのでその怒りは、なんとかおさまりました。
妻は、5 回出産をしていますが、5 人目の出産のあとが
1 番回復が早かったそうです。その理由の一番大きいのは、
無痛分娩にしたことみたいです。
出産のときにかかる身体へのダメージが少なかったので
回復も早かったのだろうといっていました。
それでも、5 人が通り過ぎた骨盤へのダメージは大きく、
この週あたりから近くの整骨院に通ったり、逆子を直してくれた 鍼灸院にいったりしています。
私が、育休を取ったことも、聞くとそれも回復が早かった理由の1つと言ってくれます。
言わせている部分もありますが、
復帰前と、復帰後テレワークの2週間くらいは、
生まれた子供と、妻と、3 人で時間がある限り、
外でランチにいきました。
妻が以前から行きたいといっていたカフェや、
普段私が仕事をしているときに社長に連れて行ってもらうようなお店など、
妻から行ってみたいといわれたお店になるべく行きました。
そういう時間を子供は覚えていないでしょうが、
夫婦が仲良く楽しそうにごはんを食べている空間に
一緒にいることで、何かしら良い影響が
ハクタロウにもあるのではと思います。
感覚でしかないですが、とても良い時間が過ごせたと思います。
育休復帰前の時間の使い方が、
2 か月の中でも1番重要だったと思うと同時に1番幸せな時間でした。
【2 か月間の育休を通して】
少し復帰をはやめて、完全テレワークで復帰後のシュミレーションを
行えたことはとても良かったです。
終わりがよかったので、育休の期間がすべて良かったように思えるのかもですが、
毎日がいろいろあり、1日1日が濃く、気づけばあっという間に終わった育休でした。
考え方や今後の生き方も変わるほどの影響があるとはおもいませんでしたが、
これから、10年くらい先にも、
あのとき育休とっててよかったといえるんじゃないかという感覚があります。
それは、大きくなった子供たちやその時の会社の皆さんにも胸を張って、
「育休取ったよ」と言えることで自分に自信が持てるからかもしれません。
ただ、自分を守っているだけかもしれませんが・・・ 今後、男性の育休取得が、
当たり前になっていくようになることは、 私はとても良いことだと思いますし、
会社と自分が成長していくために 必須な条件になってくるのかもと思いました。
グループが、男性育休取得が、普通だよね!となっていけばいいなと思い、
に経験者として発信してきましたが、まとまりもなく、
ただ思ったことを書いてきましたが、
育休 2 か月を取って、
本当に良かったと思っています。
ここまでお付き合いいただいてありがとうございます。
最後、うまくまとめて、あと1回、書かせていただきます。
(あとがき 男性の育休について 「男性育休を取ってよかったこと」続きます。)
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