M部長の育休日記【第4話】育児と仕事、将来について  「育児の楽しさ 家庭も全員経営」 M部長の育休日記第4話

人と社会
M部長の育休日記【第4話】育児と仕事、将来について 「育児の楽しさ 家庭も全員経営」

M部長
30代
会社員
管理職
5児のパパ

【毎日の成長が楽しい。育児の醍醐味】

2か月で、日々どんどん成長する新生児。
3キロほどで生まれた体も
2 か月で5.5キロと倍ちかくになるのですから驚きです。

昨日までできなかったことが急にできるようになる

その瞬間に立ち会えることが何より楽しいし感動です。

 

これまで、それを見逃してしまっていたことが

とてももったいない・・・

初めて笑った時、初めて舌を出した時、目で追うようになった

その瞬間に立ち会えるのであれば、お金を払ってでも見るべきだと思います。
収入が
3 分の2になるのは安いくらいかもしれません!
1 歳児のできたという成長は、

 

はっきりとわかることが多く(パパと言ったり、歩いたり) これも

また感動しますが、0 歳児のその成長は、

よく観察をすればするほどその発見が多く生まれて 2 か月の間というのは

本当にたくさんの成長が詰まっている

と思いました。

 

これは、仕事をしている場合ではなく、この瞬間を数多く見つけることが何より、

育休を 2 か月とってよかったと思える瞬間でした。 思えば、生まれた瞬間誰も教えてないのに

おっぱいを「吸う」ということができるようになる赤ちゃん。

赤ちゃんこそ、生きるために今身につけないといけないことを本能で分かっているので、

この時期にどんどんできるようになっていくのだということがよくわかります。
モンテッソーリの
AMI という国際免許取得のために

ハピネス保育園か園長と、副園長が現在受講しています。

 

資格取得の条件の中に産後 8 週間以内のこどもの観察を多く行うという項目があります。

「観察」というのは自分の主観を捨てて新生児の行動や表情、

しぐさを書き綴っていくのですが、本当にいろんな発見があります。

主観を捨てるのは難しいですが、この観察時間がしっかりとれ、

こどもの教えてもないのにできることが増えていく様子を毎日見られることが、

育休をとる醍醐味なのだと思いました。

 

 

https://youtu.be/wLBpR8iXCaA


【将来のことについて急に考え出す】
家事と育児を繰り返していくうちに、特に家事をする目的について考えだしました。
時間通りに家事がいかなくてもストレスを感じますが、
時間通りに家事がうまくいき
多少空いた時間ができても、
特に達成感も少ないのは、そもそも家事をしているのはという目的を失っていたからなのだと感じました。

家事を頑張る目的は、「妻の笑顔」の為であり、そうすることで、
自分の仕事もやりやすくなりますし、家族全体の幸福度も上がりますし、
私自身も子供の成長に(育児に)参画できている実感がわきます。
そういうことを考えだしますと、 「自分はなぜ仕事をがんばっていたのだろうか?」と思うようになりました。

やはり、死ぬ間際に幸せな人生でしたと思いたいからなのですが、
家事にも慣れて、時間が取れだすとそういう幸せな人生って何だろうということについて、
自分はこうなりたい、こんな家庭にしたい、これだけ稼ぎたいということを妻とよく話をする時間ができました。

育休を終えて大きく変わったことの 1 つに仕事をしている

今も食事中などの夫婦との会話量が増えたことがありますが、

これは、育休 1 か月~2 か月目のこの時期に妻と将来について

よく会話をしていたからということと、

妻から多少家族として認められ、怒られることが 少なくなったからだと思います。


【家族の将来を考える!お金編】

1 番具体的に話し合えたのは、今更ですが「お金」についてでした。

きっかけは、毎日買い物に行くようになった時に、「我が家の 1 か月の食費の考え方」 について

聞いたときに、いろんな固定費を差し引いて、残ったのが食費という話に

ちゃんと食費の 1 か月の予算を出してみようなりました。

 

その時に、初めてそれぞれの保育園、幼稚園代や、保険料金、 水道光熱費の詳細などの

月かかる固定費の金額を知りました。 正直、あまり余裕がないことにも気づかされましたし、

いろんな国の制度などももっと知っておかなければと思いました。

 

家事、育児に加えて妻は、会社でいえば 経理や総務の役割も担ってくれていて、

限られたお金でいろんなことを回さなければ いけない精神的にも負担がかかることを

していてくれたことにきづきました。

 

ちなみに、この時期に育休後初のお給与日がありましたが、

1 か月まるまる働いていないので、お給与0と思いきや、

前月の社会保険料がまるまる返金されていたので 0 ではなかったことに驚きました。

育休手当は、給与の 3 分の2が後ほど振り込まれるだでなく、

社会保険料が免除されるので(健康保険、介護保険、厚生年金、雇用保険の合計額が免除) 実質、

手取りでくらべたら20%減になります。

 

かつ、会社に行かないので 昼食代などの飲食代もかからないため、

実際はお金が減らない感覚があり、

 

むしろ、育休以前よりお金がたまっていっている感じがしました。

 

そして、国から振り込まれる育児休業給付金は、育休復帰した10月の25日には

2 か月分 がまとまって入金されましたので、(振込先は 「職業安定局」)
実質、この育休
1 か月目が家庭のキャッシュフローとしてはきついのですが

 

家族の将来について話すときに、

お金のことについても話すきっかけに自然となりますので

家族のビジョンを語るとともに、必要なお金について話ができ

仕事復帰後のモチベーションにもつながるのでした。

 

【家庭も全員経営!】

生まれた子供の保険に入らないといけないということで、

保険会社に連絡して 保険のプランを決める時に、

自分が55歳の時に下 3 人の子供が同時に大学生で

この時がピークに大変なのではと言われました。

大学に行きたい以外にも、子供たちがそれぞれしたいということに

制限がかかるようにはしたくないので、あと、20年は頑張らないとな~と思います。

 

今回、妻や子供も含めて、将来こうなりたいなどの

将来のことについて話す機会が多くあったのも、

育休をとって、家事育児に参加したいと自分からおもったからで、とても良かったと思います。

今までは、夫、父として家族の 1 部分を担っていただけであり、

部分最適になっていました。例えば、私は営業マンで、家族の売上(収入)の部分しか 興味がなく、

そのお金が何に使われていたのかも家族がどうしていきたいという

意思表示もしていなかったように思います。

 

子供も含めてそんな話をしてこなかったので、 子供たち自身も家族の将来ということへの

参画意識がなかったと思います。 家族みんなが家庭の全体最適を考え行動でき、

それぞれが自分のやりたいことを 家族の協力を得ながらできたら、と思うと、

家庭もグループが掲げる全員経営 なのだと思いました。

全員経営の為にまずは、大切なのは「ビジョン(目的)」であり、

家族としてどうありたいかを家族で共有することが大切だと思います。

  

忙しい時ほど、あれやってとこどもにお願いすると、なんで、私に頼むの? パパがやりたいなら、

パパがやってと言われます。まるで、部下に仕事をお願いしたときの反応が返ってきますが、

今回でいえば、ママの笑顔の為という目標を一緒に共有して これをやってくれたら、

ママは笑顔になって、パパも笑顔になって、ちひろも笑顔になるよね?何てことを話していくと、

すんなりやってくれたりします。 全員経営の為には、

ビジョン(目的)を共有するということが大切だと実感しました。

また、「プロセスを認める」ということも全員経営を促すと思います。

 

子供たちは必死で、どうやってその成果を出したかを説明してくれるのですが、

それを聞かずにやる気を失わせてしまったり、 逆にプロセスまで細かく指示をして、

考える余地を与えず管理しようとすると、 ずっと、それは続いてしまい、

全部を自分がしてしまい、

組織としては成長していかないということが起きることを、痛感しました。

 

例えば、お皿洗いの時に、私は汚れた食器をシンクに入れて洗う派なのですが、

妻は、汚れた食器は、シンクの外側にまず重ねておく派で、

お互いそのプロセスにケチをつけて喧嘩になります。

プロセスを承認し合う文化というものが、

やる気をださせ次の新しい知恵を出そうと思うことにつながるのだと思いました。

 

【育休後を考える】

5 人目が生まれて 1 か月半、無事にお宮参りも終わり ここから、

「パパの仕事復帰後を考えると、恐ろしくて震えが止まらない」 と妻が言い出します。

そして、復帰後のことを考え始めます。

 

ここからがまた大変なのですが、

ひとまず育休を2 か月とってくれたことをとても感謝してもらい、

自分も、育休中にいろいろと考え方が 変わったことに育休の一定の効果を感じるのでした。

ただ、個人的にも仕事に復帰して自分の居場所があるのかな? と不安にもなる時期でもあり、

 

育休中にも、こちらから会社の様子などがわかるようにすることも大事だなと思います。

ひとまず、妻からも感謝され、自分の成長にもつながったので、

育休を取ってよかったとこの時は思ったのでした。

【7,8週目 2 か月~リモート復帰 「仕事復帰後のシュミレーション」に続く】

 

次の物語第五話はこちら

 

No:84

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