M部長の育休日記第3話
M部長
30代
会社員
管理職
5児のパパ
【1 日があっという間なスケジュール】
9 月から新学期が始まりまして、セイタロウも川崎病から回復し育休 3 週目で、
小学校、幼稚園、保育園にそれぞれ出勤が始まりました。
それぞれの送り迎えを含めたざっくりとした 1 日のスケジュールが以下の通りです。
すごくうまくいったときの 1 日のスケジュールと思ってください!
6:30 セイタロウ起床 セイタロウ朝ごはんをあげながら他の子の朝ごはんを作る
7:00 小学生 2 人(ちひろ、リンタロウ)起床 登校準備(熱を測ったり、水筒にお茶を入れたり)
7:30 小学生登校 見送り 夜のうちに干していた洗濯ものを取り込みたたむ 洗濯 1 回目
8:30 セイタロウ保育園に車で送り
8:45 セイタロウ 登園
9:00 帰宅 しずく起床(寝起き悪い)
9:30 しずく 登園(近くのバス停までお見送り)
9:40 しずく バス乗車
10:00 食器洗い
洗濯物を干す
掃除(布団をあげて、掃除機 床拭きまで)
洗濯 2 回目、洗濯物干し 11:30 買い物(食料品)
12:30 昼ご飯を作る
13:00 昼ごはん、食器洗い
14:00 ほっと一息
15:00 小学生帰宅 家でお迎え
15:30 しずく 近くのバス停までお迎え
16:00 保育園に車でお迎え
16:20 保育園着お迎え
16:40 保育園から帰宅
洗濯物取り込みたたむ
17:00 夜ご飯を作る
18:00 夜ご飯 食器洗い お風呂洗い
19:00 お風呂入れ
20:00 寝かしつけ
洗濯 3 回目 21:00 みんな就寝 洗濯物干し
22:00 疲れて就寝(夜中ハクタロウが泣いても起きれず・・・)
【思い通りにいかない・・・】
私が、このルーティンをしている間、妻は新生児ハクタロウをみてくれていて
大体2時間~3 時間に 1 回授乳をし、ミルクも足しますので、
このスケジュールの間にミルクをつくるや、おむつを替えるが同時にあります。
うまくいったときの理想なので、このようにきれいに 1 日が終わることはなく、
必ず何かに邪魔されて、できなかったことがたくさんありました。
家事と育児を一緒にするときに、こんなにも自分の計画通りにことが
運ばないのかと打ちひしがれました。
特に「家事」は大変です。 育休前は、家事を早く終わらせて、
子供と向き合う時間を増やし、 男性が育児に向き合うことの大切さや、
楽しさを語ろうと思っていましたが、 そんなに簡単な話ではありませんでした。
子供たちと向き合うためにも 家事をストレスなくやり切ることがこんなにも難しいとは・・・
妻へのリスペクトが一番上がったのは、出産よりもこの週だったかもしれません。
育休中は、【妻にはソファーで横たわりくつろがせ、赤ちゃんと過ごしてもらう】
というビジョン(あるべき理想の姿)を掲げていましたので、
毎日料理、洗濯、そうじとやりました。洗濯を 1 日 3 回も回すのは、
パパのものと、赤ちゃんのものを一緒に洗いたくないからという理由らしく、
心に傷を負いながら泣きながら 3 回洗濯を回していました。
【家事失敗集 自信喪失】
1 料理
料理を焦がす、献立がマンネリ化する、小学校の給食と被る・・・など
料理だけでも失敗がたくさんで、
妻の献立にケチをつけて、 「また焼きそば?!」とか言っていた
当時の自分を殴りたいと思いました。
せっかく作った料理を子供たちは、平気で食べたくないといいますし、
張り切った分の感謝が少ない感があり次第に無難なものばかりを
作るようになるものなのだと思います。
ほぼ毎日、子供が気に入っているニラ玉を作るようになりました・・・
2 洗濯
干さずに寝る、干し方が雑でしわだらけ、ポケットにマスクが入ったまま・・・など
個人的に嫌だったのが洗濯で、1 番効率のいい方法を考えながらいろいろ試しますが結局、
いまだに何が効率的かわからず、考えながらやって雑になったり、
途中で別のことをして忘れてしまっていたりミスが多いのが洗濯です。
洗う、干す、たたむ、なおすと工程が多く、アイロンするものや、
特別に洗うものなど特例もあり、考える量に比べてそれに見合う効果がないことに途中で気づき
何も考えずに無心で 1 日 3 回の洗濯をするようにしました。
無心で自分のパンツを干している姿になぜだか涙が出てくるのでした。
3 掃除
食器の油汚れが落ちてない、ごみ捨てを忘れる、ダイソンの充電ができていない・・・など
そうじは終わりがなく、心を折られました。
掃除機をかけても、子供たちが帰ってきたらすぐ床がざらざらしてきて、
「子供たちに汚さないで!」と、声を荒げてしまいます。
1 歳のセイタロウの食事のあとは、食器をそのままひっくり返したくらい床が汚れます。
しかし、それは自分で食べるということにチャレンジをした結果なので
本当は、息子の成長をかみしめるはずの床の汚れが、「この床を今日何回掃除したのだろう・・・」といういらだちに
変わってしまいます。それではダメだなと、自分を責めまた、
自信を無くし ていくというスパイラルになるのでした。
【仕事と家事はどちらが大変か?】
これまでに、仕事をすることと、家事をすること どちらの方が大変かということで妻と何回も喧嘩をしたことがあります。
質はちがいますが家事の大変さはどちらかというと この精神的な部分の負担が大きく、かつ孤独になりやすい部分で、 頭をフル回転して考えながらやることは仕事よりもきついかもしれない上に、 終わりがなく達成感がないことが仕事よりきついなと心底思います。
せめて、子供たちから掃除してくれてありがとう!この料理おいしいよ! と言ってくれれば、報われてやる気も回復するのにと思いました。
【家事でストレスをためない3つの方法】
家事でストレスをためないことが、育児にも重要ですし、 家族の幸福度が上がると思います。 怒りのエネルギーの矛先は家族になってしまうことが多いからです。 ニコニコしながら家事をすることが、 家族の幸福度を上げることになると思います。 そのために必要だなと思った3つのことがあります。
1 DX(デジタル投資)
2 協働参画型家事(1 人で家事をさせない)
3 感謝の終礼(ありがとうの発信) 偶然ではありますが、
今期の弊社の戦略にも似ています・・・
1 は家事にもデジタル投資は必要だということです。
特に、ドラム型洗濯機、ロボット掃除機、食洗器の 3 つはかなり家事の負担を減らす
有効な投資だと思いました。
洗濯機は、ちょうど買い替えるときに妻から要望があったのですが、
その時はそんな贅沢をするなと言ってしまいました。
ロボット掃除機は本当に汚れが取れるか不安なところがありましたが、
秒で汚れていく我が家を見て、常に働いてくれるロボットが心底ほしくなりました。
一番妻から反感を買ったのは食洗器で、 我が家には食洗器がキッチンについているのですが、
それを利用している妻に、「食器は手で洗わないかん」とか、
「結局洗って食洗器に入れるので二度手間だ」といってしまっていました。
食洗器は、とりあえず入れておいて夜中に洗ってくれるのと、
食器を乾かすスペースがあくので他の作業がしやすくなります。
この、替わりにやってくれることで別のことをできる時間が作れるという意味で
F(費用)がかかっても、使うべきだと思いました。
2 家族全員で家事をすることがストレスをためないもう 1 つの方法です。
そして、それぞれ得意分野があるので、それを磨いていくといいなと思います。
リンタロウは食に関してのお手伝いを率先してやってくれます。
お米を洗ってくれたり、料理を作ってくれたり、献立を決めてくれる頼もしい存在です。
ちひろは、1 人で同時に 2 人(セイタロウと、ハクタロウを)あやしてくれますし、
お風呂に入れたり、おむつを替えることもできますし、
2 人同時の寝かしつけも可能です。最強です。じょれるがパパより上です。
しずくは、記憶力がいいので誰の洋服かをすべて把握しています。
これだれのパンツ?と聞きながら、洋服をたためばなおすときに分ける手間が
減るので洋服をたたむときにしずくは欠かせません。
みんなで家事ををすることが人手が増え時短になる以上に、
そのチームワークに精神的に救われます!
3 家事をしてくれたことに対してお礼を言う機会が少なく、
母の日や誕生日で 1 年に 1 回伝えて、精算しているつもりになってましたが、
毎日、圧倒的に感謝よりも文句を言われることの方が多く、
1 日の精算じゃ追いつかないのだと気づかされました。
当たり前にやってくれていることに感謝の気持ちを忘れないでいるためには、
自分で家事をやり続けるしかないと思っています。
こどもたちが、寝る前に、今日これをやった、あれもやった、だから疲れた! と
言ってくるようになり、寝る前に必ずありがとうを言うようにしましたが、
この「今日、何の家事をしてくれた?」を確認するることは大事だなと思います。
意外と、そんなことをしてくれていたのというのがあります。
普段表にでない感謝が出てくる場をつくることって重要だと思いました。
【大人1人に対して子供1人が限界・・・】
1 人で家事育児をしている方もたくさんいるので、
何を甘えたことを言っているのだと 思われるかもですが、
私自身、1 人でやれと言われたら子供 1 人が限界だと思います。
1 人で 2 人の子供を見ながら家事も完璧にこなす自信はありません。
今更ですが 2 人目が生まれたときに仕事で ほとんど家に帰らなかったことを
強く反省しました・・・
しかし、1 人での限界値は子供 1 人ですが、
2 人で家事育児をするなら 5 人はいけるということが今回わかりました。
2 人になると 1 人でやる限界値をはるかに超えられます。
家族で協力するという意味は、物理的な時間、人手が増えるというよりも、
気持ちとしての参画意識の方が重要で、気持ちの参画だけでも ストレスをなくしてくれるものだと思います。
育休開始の 1 か月は、大変さ、つらさしかなかったですが、
それを体験したからこそ仕事をしながらでも気持ちの部分でできることが
たくさんあったのだと気づかされます。
産婦人科の 1 か月検診を母子ともに問題ないという結果で迎えたとき、
ものすごい疲労感と一緒に、何にも替え難い達成感がありました。
よく見る TV 番組が「家事ヤロウ」になってきたのはこの辺からです。
そして、家事育児にはまっていく 2 か月目に突入していきます。
【5,6週目 育児と仕事、将来について 「育児の楽しさ 家庭も全員経営」に続く】
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