「会議」を「快議」にするたった3つのコツ
しゅり
40代
心理カウンセラー
1児のママ
こころ循環サポーター心理カウンセラー高木です。
働く人が自分も相手も大切にして
その人らしく働くために各種研修やセミナーを行っています。
そんな場では参加する方が目的を持って話す+私達ファシリテーターがいるため、
いきいきと楽しく話す様子を目にすることが多いのですが、
実際働く現場で行われている会議はどうでしょうか?
会議で意見が対立したり、
言い出しっぺが全てを負わされてしまいそうな空気に口を閉ざしてしまったり、
それぞれ評論家になってしまったり。
嫌ぁな雰囲気になって停滞してしまう会議ってありますよね。
会議参加メンバーの関係性や、コミュニケーションのスキルも原因としてありますが、
たった3つのことを決めるだけで
実は人を変えなくてもスピードと情熱を持って
意思を決定することができます。
①意思決定者を決める!
②参加メンバー全員が意見を述べる。
③全員の意見を真摯に検討したうえで意思決定者が決定をする。
たったこれだけです!
但しそれぞれのフェーズで注意点があります。
今回はそのお話です。
①意思決定者を決める!
議題に対して一番意思のある人を決定者に決めます。
「私が決めます!」と立候補もあるし「私が決めたい!」と複数人現れることもあるし、
決めたい人がいないこともあります。
【決めたい人が複数人いる場合】
誰に一番意思があるのか知るために『なぜ決めたいのか』プレゼンをします。
その際自分の意見、プランの説明ではない部分の『気持ち』を話しましょう。
プレゼンを聞いたメンバーがどちらにするか、ルール(多数決やじゃんけんなど)で決めます。
【誰もいない場合】
この議題について自分に意思があるな、と思う割合を考えてもらい発表、
挙手等で確認し最も意思のある人を採用します。
『意思がある』とは主体的に関わりたい度合『私は~したい!』という想いです。
『意見』は『自分がしたいわけではないがいいと思う』等提案のようなものです。
②参加メンバー全員が意見を述べる。
それぞれが議題に対して考えていること、気持ち、意見を述べます。
その時周りが発言を邪魔したり、中断したり、批評したりせず、そのままをテーブルに載せます。
この時階層や権力は存在しません。どんな意見も等しく大切にされることを意識してください。
また、意見を言う方は主語を『私』にすることで評論家にとどまることを防ぎます。
③全員の意見を検討したうえで意思決定者が決定をする。
この時決めるのは決定者の独断でよいのですが、メンバーの意見を蔑ろにすると信頼を失います。
決定事項を発表する際はそれぞれの意見についてどう感じたのか、
決定のプロセスも共有すると納得感が生まれます。
先日ある会社の会議はこの方法で行いました。
意見の対立する2人が
「意思決定者になりたい」とプレゼンをされました。
若手で革新的意見のAさん、キャリアの長いBさん。
全員がAさんのプランを支持しながらも、意思決定者に選んだのはBさんでした。
Bさんに一人一人が意見を述べた後にBさんが選んだのはAさんのプランでした。
Bさんは頭では新しい試みが最善だと理解していたけれど、
現場の感情やしがらみから反対していました。
決定者に選ばれたことで、
尊重された納得感と決める責任が生まれ、
感情ではなく最善で決めることができたのです。
Bさんへのメンバー全体の信頼、Bさんのメンバーの想いを尊重する姿に
「清々しいな!」と感動しました。
実はこの決め方はティール組織の中の『アドバイス・プロセス』の
考えに由来しています。
あなたが参加している会議はいかがでしょうか?
是非お試しあれ!
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No:82