働く人の心の健康を支える「会社の保健室」 働く人の心の健康を支える「会社の保健室」

人と社会
働く人の心の健康を支える「会社の保健室」

しゅり
40代
心理カウンセラー
1児のママ

こころ循環サポーター、心理カウンセラーの高木です。

 

子どもが不登校になったら保健室登校から始めたりできるけど

大人には保健室的なところってないよね。

 

という発想で始めた『会社の保健室』その中でも

月1回定期的に行う個別の『前向きカウンセ。』がご好評いただいています。

 

どんなことをするかというと、オンラインで月1回30分、

心理カウンセラーかキャリアコンサルタントとコーチングに近い

カウンセリングを行って前向きな気持ちになってもらうのが狙いです。

 

ZOOMを使って行うので顔出ししたくない方はカメラオフできますし、

営業職で外に出がちな方は社用車の中から参加したりできるため、

世間で想像されているカウンセリングと違ってグッと気楽です。

始めは緊張なさっている方も回を重ねる度に自己開示が進みます。

 

チーム全員が受けるので、安心感や共有感として変化を感じているそうです。

管理側の方も新人の方もお話出来て、

それぞれの立場で抱える課題等を知ることができます。

 

カウンセ。の中で話したことを聞き手の私達が開示することはありませんが、

なるべくご自身から同僚や上司の方に発信するように促します。

社内のコミュニケーションを活性化するためです。

 

どのように伝えたらいいか、ご本人の意思や意欲はどこにあるか?

一緒に考えるので主体的な行動に繋がります。

 

社内でこの関わりが自然にできることが私達の目指していることです。

プロだからできるんでしょ?と思われがちですが(確かに多少のスキルは必要です)

今すぐ実践できる声掛けがあります!

是非試してみてもらいたいのでいくつか挙げてみましょう。

  

1) 具体的に言うとどんな状態?どんなこと?

『不安』『心配』『自信がない』『嫌なことをされた』『うまくいかない』など

悩みがある人の話は印象に終始していることが多いので、客観的事実を具体的に示していくことでどう向き合うか、という視点になりやすいです。

 

2) ○○さんはどうしたい?

具体的にしたあと状況はどうあれ、自分はどうしたいのかを確認します。

環境や様々な制約は自分の思い込みやアイディアの少なさ、などが原因です。

自分を主語に動く置くことで自分事にします。

 

3) 0から100で表すとそれはどれくらい?

ありたい姿がわかったら、現在地の把握をすると効果的です。

また、不安の大きさを具体的にするのにも有効です。

 

4) 目的ってなんだっけ?

働く目的について私達は必ず聞きます。

日々の会話の中で聞くなら、業務の目的だったり、何か行動した時の目的、発言の目的等でしょう。

みなさん最初に思いつくのは表面的な目的だったり手段だったりするのでここが一番難しい問いかけになるのですが、

『それが1番だとして他にはないかな?』『本当にそれが一番重要かな?』と

広げる問いかけをしていくことで本当の目的に辿りつきます。

 

どの質問も相手をコントロールする目的でやると尋問になりますが、

相手に関心を寄せ聞くことで癒しとスッキリ感が生まれます。

 

会議の場で誰かの意見に対して不安を抱えている人や

慎重すぎて動けない人などへの声かけに使うと

課題を個人にとどめずみんなの課題としてテーブルに載せることができます。

 

あなたはどの言葉を次の会議で使ってみたいですか?

その目的は何でしょう?

組織の文化や風土はこんな日常のコミュニケーションから形成され変化をしています。

 

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#irodori

No:77

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