人よりちょっと気になることがあるとき 人よりちょっと気になることがあるとき

健康の話
人よりちょっと気になることがあるとき

しゅり
40代
心理カウンセラー
1児のママ

こころ循環サポーター、心理カウンセラーの高木です。

 

メンタルヘルスのご相談の中でも多いのは鬱ですが、
結構な割合で強迫性障害と言われる症状の方がいらっしゃいます。

 

心療内科や精神科を受診するような状態だと

・ベッドが壊れるのではないかと心配で何度もねじを締める

・ネット上に登録がないか(何の登録かは不明)気になって何度も確認する

など日常生活ではレアケースだと思われることが気になるパターンが多いですが

 

・家の鍵を締めたか気になって何度も確認する

・ウイルスが怖くて何も触れない

 

など日常生活の延長線上の動作で、気になる度合いが増すことで

似たような状態に近づいていくことがあります。

 

心配症で済むうちはよいのですが、ご自身も周りも気になってくると

ご本人が更に強い不安を抱えて重症化していくようです。

 

ここでポイントになって来るのが

 

・不安がある状態を悪い状態だとすること

・『普通』と比べて自分を『異常』だと捉えること

・不安な状態のとらえ方が物事のネガティブな面だけを捉えていること

 

です。

 

こんな時によくお声掛けするのは

 

完全に安全な状態を0,最悪の状況を100としたとき

今の不安はどこなのか?

 

何があったらその不安を1メモリでも0に近づけることができるか。

 

ということ。

世界はいいか悪いか、白か黒かの二元論で語られることが多いですがそうなると途端に窮屈になります。

実際は白か黒かではなく微妙なグラデーションで成り立っているからです。

グレーのものを白か黒に入れようとすると矛盾やモヤモヤが生まれます。

 

ちょっとでもグレーが混ざると黒判定。

 

これが不安を大きくしていると感じます。

 

白も黒もいい悪いはなくただ『白』と『黒』という存在であること。

その間には100か1000か判別が難しいほど繊細で多様なグレーがある。

 

それと同じように不安MAXの状態は

(手を洗いすぎるとか鍵を何度も締めるとか)

敏感に感じて行動しているという事実であって、

動き自体には何の問題もない、その人の特性なんです。

 

ただしそのおかげで二次被害的なものがあるとしたら

(手が荒れていつもひび割れて血が出るとか

なかなか出発できなくて会社や学校に行けなくなった等)

その困ったことを和らげる他の方法を模索するのに

0-100スケールの考え方は役に立ちます。

 

強迫性障害の話だとなんだかとても深刻なことに感じますが

日常生活にもこの0-100スケールの考え方は生かすことができます。

 

 改善したい癖、行動何でもありです。

  

0) 宿題をしない子ども→100)宿題を帰宅後すぐにする子ども

 

だとすると今のお子さんの状態はどうでしょうか?

さんざん遊んで夜怒られながら宿題を片付ける毎日だとして

0ではない。だって宿題はやっているから。

それを親と子で0-100スケールのどのあたりだと感じているか、

どうしたら100に近づくか、話し合うのもいいですね。

そもそもの100が、0が、どうなのかということも

発展して議論になるかもしれません。

 

人より気になることはありますか?

改善したいことはありますか?

今の状態をご自身でどう捉えていますか?

他の視点から見てみるとどうでしょう?

 

https://irodori-fukuoka.co.jp/

 

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#メンタルヘルス

No:75

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