過去の自分と仲直りできる!?脳ができること・できないこと 過去の自分と仲直りできる!?脳ができること・できないこと

健康の話
過去の自分と仲直りできる!?脳ができること・できないこと

しゅり
40代
心理カウンセラー
1児のママ

コミュニケーションの講座をしていて、

気持ち(感情)に触れることが多いのですが

自分の感情に鈍感な人や、感じていても曖昧だったり、という状況を目にします。

 

だから、講座では今自分が何を感じているのか?

その訓練に時間をかけます。

ところが講義で説明を受けて頭でどんなに分かっていても

講師や参加者等他者から感情に触れられて癒される体験をしたとしても

どうしても自分に優しくできない!!

 

『私が悪いんだ』

『私はまだまだだ。』

『私は役にたたない』

『私の意見(存在)は受け入れられない』等等。

 

どこまでも秒で自分にダメ出しします。

かく言う私も度々そのような場面にぶち当たりうんざりします。

 

一体どうしてこんな事が続くのでしょうか?

 

自己肯定感が低いから…親子関係に問題があったから…

などとなんだかもっともらしい説明の様に聞こえますし、その要因も否めません。

『親ガチャ』という言葉もありますが、親のせいばかりなのか?と

自分の力ではなんともしがたい理由に絶望すら感じます。

この絶望的状況に一条の光を投げかける本が出ました!

 

 

Your Resonant Self Workbook: From Self-sabotage to Self-care

『「自己共感」ワークブック セルフサボタージュからセルフケアへ』

 

『秒でダメ出し』に関してこの本では

脳に『できること』と『できないこと』を説明しています。

 

まずは脳が『できないこと』について解説します。

①    『自分に優しくできない』ってどういうことか?

人間の脳には愛着回路というのがあって、

本能的に自分より弱いモノや守るべきものに愛着を感じ、愛着行動を促すのだそうです。

この愛着回路は残念ながら自分には向いていないため、自分を労わったり共感することをしません。

 

それって具体的にどういうことかというと、子どもは愛着行動として自分のことはそっちのけで周りの面倒を見ます。

文字通りお世話するのではなく、自分を犠牲にして環境を変えようとする行動に出ます。

 

例えば兄弟げんかや夫婦の不和を打破するために

自分が病気になったり、問題行動を起こして関心を自分に向ける等です。

なんだかハッとさせられますね。

似たような事例で、お母さんお父さんの笑顔が見たくて一生懸命ふざける子どもや、

お葬式なんかでふざける子どもがいます。

周囲が沈痛な面持ちでいることを緊急事態とみなして解決しようとしているんだそうです。

ううう。なんて健気。でも確かにこんな不可解な行動見かけるし、メリットがよくわからず戸惑いますよね。

これらは脳の反応であって個性や経験、しつけとは無関係だったんですね。

だから、辛いことが起こった時、『自分に優しくない』私達は自分を冷たくあしらうことで自分を傷つけ、

脳(偏桃体)がそれをトラウマ認定するのです。

 

②    脳(偏桃体)は過去と現在とを区別できない。

脳の偏桃体はトラウマを管理していて、過去のトラウマと似た事象を収集・保管します。

偏桃体には時間軸概念がないため、『過去』『未来』『現在』を識別することができません。

偏桃体がトラウマ認定し、その後似た事象があるとせっせとエビデンスとして蓄積、強化し自分の法律にしてしまいます。

そしてトラウマに似た事象があると即座に過去と結び付けて当時の辛い気持ちを発動させる仕組みになっているのです。

今の私と過去の私では解決能力も環境も違うにも拘らず、です。

 

 人間は自分が一番大事=自分のメリットになることを選択する=自分に優しい

 だと思っていたので、私にはそれが出来なくて不思議だったけれど、だから優しくできないんだ~。と納得がいきました。

 

この本には脳が『できること』として、時間軸に関係なく情報を処理することが書かれています。

 『過去』は『過去』と切り離せない=『今』と『過去』を区別しない

 前項では『できない』ことが『できること』としてポジティブに働きます。

 

この性質を利用すると、トラウマや、過去の過ちだったり、誤解だったり、

言い過ぎたことなんかも起こった事象は消せなくとも、感情的なわだかまりは解除できる方法があります。

 

『今の自分』が『過去の自分の感情』に寄り添うこと、共感することで『過去の感情やトラウマ』を消すことができるのです。

 

【自分に優しくする♪おすすめワーク】

①    過去のその時の感情と事象を分けて書きだす

②    俯瞰してみる

③    その時の感情を声に出して言葉にする『辛かったね』『寂しかったね』等

④    その時誰かにして欲しかったこと、また自分でしたかったことを自分にしてあげる

(抱きしめる、優しく触れる、叫ぶ、想いをしたためる等)

 

それはスピリチュアルでも何でもなく、私達の脳の性質を利用する方法です。

人は自分の『過去の過ち』に向き合うことで癒されます。

 

まずは過去の自分と仲直り!

これまで避けてきた過去の過ちに向き合うことで、

今の苦しみがなくなる。

こうしてセルフケアすることが『自分に優しくする』ってことですね。

  

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