「自分が普通」、「自分は正義」が壁をつくる 「自分が普通」、「自分は正義」が壁をつくる

人と社会
「自分が普通」、「自分は正義」が壁をつくる

しゅり
40代
心理カウンセラー
1児のママ

こころ循環サポーター

心理カウンセラーのたかきです。

 

お悩み相談ではよく『お局様』『BBA』に対する愚痴がよく上がります。

また、逆に若い方への『最近の若いもんは…』的な愚痴もあります。

 

そんな愚痴の場だから多いのかな?と思っていたら、最近

『50代のスタッフが若い世代の意見をなきものにする風土があるから改善したい』

というお悩みを持つ経営者の方に出会いました。

ある高級品の物販をされている会社さんです。

 

社会の片隅にはびこる人間の闇、などではなく一見華やかな世界にもある

普遍的な問題なのだなと感じて見過ごせないなと危機感を感じます。

 

昔若者だった人達が、歳を取って若い人を批判する。

いつか老人になる人達が、自分とは別物、のように批判する。

その背景には何があるのでしょうか。

 

人間全く同じ価値観の人はいませんが、ある特定のグループで

近い考え方が起こります。

 

それはライフステージだったり、職業や肩書だったり、出身地だったり

所属意識が働き、そのグループに愛着があるとき、

またはそのグループと利益相反するグループが現れた時

 

自分たちとそのほかの人達、と分離して考えて

どちらが正しいか。という視点から争います。

 

組織や社会をどう捉えるか、というパラダイムには時代の移り変わりに合わせて

変化変容してきました。

 

フレデリック・ラルー氏の著作『ティール組織』にはその当時最新の組織の在り方として

自律分散型の組織が紹介されています。

 

そこには競争はなく、Callと呼ばれる魂の究極の目的を遂行する人達の姿があります。

(詳しく知りたい方はIRODORIの行うティール組織体感ワークショップにどうぞ♪)

 

ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現

フレデリック・ラルー (著), 嘉村賢州 (その他), 鈴木立哉 (翻訳)

英治出版(2018)

 

SDGsなどに体現されている『持続可能な社会』を目的とした生き方、

在り方が組織にも反映されていくことを予見させます。

 

ですが一方で旧態依然としたヒエラルキー型社会は根深くて、

会社組織も学校教育もまだまだそこにいます。

 

ヒエラルキー型社会、やそのパラダイムを持った人は

 

• 物の考え方は正しいか正しくないか

• 変化よりも安定重視

• 役割を与えるもしくは役割を与えられる方がよい

• 「自分たち」と「彼ら」などと区別し所属意識が高い

 

という特徴を持つため自分たちの価値観=正義として捉えがちです。

『普通は』という言葉で独自のを

価値観を一般化して表現したりするため

『違い』を受け入れることが苦手です。

 

ここまで書くと何となくお分かりいただけたのではないかなと期待しますが、

ジェネレーションギャップで対立している人達の特長と似ていると私は考えています。

 

多様性は何もLGBTに限ったことではなく、ジェンダー、年齢など

あらゆる場面、カテゴリーで大切なことです。

 

年齢を遡ったり、すぐに大人になること、老成することはできないけれど、

自分のものの見方に気が付き、視点を変えることはできます。

 

ジェネレーションギャップだけでなく、様々な対立も

世界をどう捉えるか

で変わるのではないかと思っています。

『違い』を受け入れない時、あなたが守りたいモノとは何でしょうか?

 

#ジェネレーションギャップ

#あなたが守りたいモノ

#ヒエラルキー型社会

#ティール組織

#最近の若いもんは

No:66

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