失敗って何?TELハラから考える失敗の定義
しゅり
40代
心理カウンセラー
1児のママ
こころ循環サポーター、心理カウンセラーしゅりです。
春は出会いの季節。
新しいスタートを切って意気揚々と言いたいところですが、
慣れない環境に戸惑いいつもよりナーバスになる人も多いと想像されます。
特に新社会人になった方は学生から社会人という
全く別世界へ来たような変化で心がなかなか追いつけないのではと気になります。
業務に関しても、社会人としてのマナーも不慣れな新入社員のみなさんにとって
『電話を取る』ことは最初の仕事であることが多いことでしょう。
先輩のみなさんも『まずは電話お願いね』という場面は容易に想像がつきますね。
ところが今『TELハラ』という言葉が生まれているとニュースに取り上げられていました。
電話を取ることや、対応を新人に強いることがストレスになっているというのです。
パワハラ、セクハラ、マタハラ…
ハラスメントに関する言葉が年々増えているように感じますが、
そこにもハラスメントって言葉使うの???
と驚きましたし、管理職や教育係の皆さんはさぞお声かけに気を使われるだろうと気の毒になりました。
と同時にストレスや不安を率直に口にすることが難しいと、
新人の皆さんが感じていることは組織の大きな問題だなと感じました。
・何をハラスメントとするのか?
・ハラスメントになってしまう背景は何か?
・ハラスメントという言葉で片づけてよいのか?
今日は『TELハラ』を例に考えてみます。
電話を受けるように指示すること
それ自体は何らハラスメントではありません。
これがハラスメントになってしまうかどうかは
受け手側のとらえ方で変わってきます。
ハラスメントとは相手の意に反する行為によって
不快な感情を抱かせることであり、「嫌がらせ」を指します。
行為者がどう思っているのかは関係なく、
相手が不快な感情を抱けばハラスメントとなります。
受け手側に依存するなら打つ手はないじゃないか!
とがっかりしそうですがそんなことはありません。
『電話を受ける』行為に対して『不安』を感じるのは、
それを指示されたことを『ハラスメント』と受け取るときもそうでない時も一緒です。
違うのは『不安』の中身。
もっと言えば『不安』の原因となっている
『失敗』に対する受け止め方、認識の違いです。
何が『失敗』なのか。どこまでOKなのか。『失敗』は汚点なのか。
『ハラスメント』と受け取る時、
この『失敗』に対する周囲の強いプレッシャー
(または受け手側がそのような印象を持つ)があると考えられます。
逆に『チャレンジ』として受け止められる時、
周囲は『失敗』に対して寛容であり、
そもそも『悪』ではなく『経験』と捉えています。
そしてそのことを明確に受け手側に伝えています。
同じ『不安』も『失敗』を回収してもらえる安心感や、人を責めず事象に注目する文化、
『失敗』の定義を見直すことでネガティブな要素から意味合いが変わってきます。
これらが心理的安全性を高めるのだと考えます。
こうした安心と信頼のある職場の雰囲気は
上司、先輩等既存のメンバーが率先して創り上げるものです。
あなたの職場やチームの『失敗』の定義について
皆さんで話し合う機会をもってみませんか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
新人社員研修もおこなってます!
メンタルヘルス相談なら
オンラインでメンタルヘルス相談ができるIRODORI
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
#TELハラ
#失敗って何
#心理的安全性
#新入社員
#そこにもハラスメント使うの?
No:61